近況

近況
2000/2005英国サセックス大学法学部修士卒 冨田麻里(7thclouds) 愛犬びすけと東京新宿区早稲田町に暮らす 51歳 職業 英訳 現在週3日公務員非常勤職員

2011年1月6日木曜日

夜中に目が覚めるとみんなでチャイを飲んだ・・・Education UKオンライン大使12月のテーマ4



さて、ブリティッシュカウンシルEDUCATION UK オンライン大使
12月のテーマ4 留学中の「アコモデーション」・・・・!
「学生寮、フラットシェア、ホームステイ…留学にも様々な滞在形式がありますが、あなたの滞在先(アコモデーション)はどんなところですか?部屋探しの方法や住み心地など、住まいに関する体験談を聞かせてください。」

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1.私の最初の滞在先
合格の書面が届いた後、
法学部大学院の教務課の方と連絡をメールで取り合い親切にして頂いた。、
また師事する先生も大変親切にしてくださり教務課とうまく連絡とれるようにしてくださった。
そのため法学部大学院生向けの法学部タームや欧米判例調の準備クラスについてや
その間のとりあえずの滞在先についても日本を出発する前から確認など取れていた。
なので生まれて初めてイギリス・ロンドンへ着き
まずはパディントンから連絡を入れ、安心してその後,ファルマーに向かった。

とりあえずの滞在先となる先の大家さんにBRIGHTONまで迎えにきていただいて、私のイギリス生活は始まった。
当面の荷物を詰め込んだ大きな大きなスーツケースをごろごろ引きずり
列車でたどりついたのがファルマー駅。
駅舎を渡るところを列車に乗る人にスーツケースを列車から降ろすのを手伝ってもらったり
イギリス到着すぐに英国人のきさくで親切あたたかな人柄にお世話になりながら
たどり着いたファルマー駅。
そこからタクシーでブライトン駅へ。
ブライトンの町のブーツの2階のカレーショップでキーマカレーを食べながら、ルイスからの迎えを待った。

サセックス大学理系学部の職員で自宅の部屋を貸している60代くらいのおばさまのお宅に2週間滞在した。
(滞在中法学部プレコース講師の方に学生課の学生寮担当部署に掛け合ってもらいオンキャンパスの大学学生寮が決まった)
最初の二週間滞在したお宅は、大学の隣のルイスというとても静かな美しい丘の中腹の町にあった
行き帰りは通勤のついでの時間でよければと親切にほとんど毎日送り迎えしていただいた。
おかげで、なれない初めての国・町なのに気持ちよく安心して暮らせ、
少しずつなれていくことができたのはありがたかった。
スーパーでの買い物にお供して買い物の感じも少しなれさせてもらったりもした。

とてもさわやかでさばさばっと気さくでしかも親切であたたかな気持ちのいい方でほんとにありがたかった。
猫と暮らしていて、心地よいコンサバトリーから美しい丘の中腹が見えた。
私のほかにもこれから学生寮が決まるギリシャ人の学生も住んでいた。

学校へ行く前の時間、
電気ポットでお湯を沸かし、紅茶を入れ、有機のミューズリーの朝食もおいしく、
気持ちのいいイギリス生活の始まりだった。

2.最初の学生寮
は、大学のキャンパスの中。以前も書いたように丘の中腹にあり自然に恵まれたのんびりとした空気のきれいな気持ちのいい一軒家(ディタッチドといって2階建てや3階建て一軒家と一軒家が横につながる英国にかなりよくあるスタイルで暖かい空気が逃げず暖房効率がいいし安心でもある)のシェア
フランス人、インド人、中国人、ギリシャ人との5人で5ルーム+ワンキッチン・ワンバスルームをシェア。
きれいなバルコニーがキッチンの前についている。
授業を受ける校舎まで歩いて10分かからないか。
ブライトンの町中までは学生バスで25分程度。
サセックスの大学院生向け学生寮はさまざまなパターンがあり、キャンパス内に家族寮(オンキャンパスに保育園もあり障害児も受け入れている)や
後にすむオフキャンパスのブライトンビーチ真ん前のマンションタイプのフラット(ワンフラット5部屋でワンキッチン)もある。また障害者向けには丘をあがらなくてすむような丘の手前のフラットを選べたりなど様々な配慮がなされている。
私が留学していた時も電動車いすでキャンパスへ通っているオンキャンパスのアコモデーションの学生さんがいらしていつも笑顔で元気にキャンパスまでの小径を電動車いすで通っていた。

オンキャンパス学生寮の部屋や住み心地

部屋の広さ;9畳くらい
備え付けのもの:ベッド、クローゼット(布団はない。住み始めは管理棟から有料で貸してもらうことも)
共有キッチンには電気コンロ・オーブン・冷蔵庫・洗濯機・乾燥機・アイロン・掃除機など
週あたり55ポンドから58ポンドくらいだったか?
皿・フライパンなどは以前すんだ人たちがおいていったものが最初の頃とりあえずある。

英国は電気代が高いので電気を使うに当たってのエレクトリックカードをそれぞれ順番に購入し(5ポンド)それを差し込むと電気が動くようになっていた。掃除は部屋はそれぞれ、キッチンなどは全員でいっきに。
夜中目を覚ますとみんななんとなく起きてきてチャイを作ったりココアを飲んだりそれから勉強したり・・・
雪の日は夜中に雪合戦をして、
みんなでビデオを借りに行き朝まで映画に夢中になり。。。
バーベキューを楽しみ、ギリシャ正教の教会へ礼拝へ行き、インドのお祭りを楽しみ、
節分には豆まきをし、クレープパーティで楽しみ、旧正月には福を祝った。
いつもみんな一緒だった。いつも音楽が流れ、
隣のフラットからもベランダ越しに遊びに来て、みんないつもなんとなく一緒にいた。
すてきなフラットメイトや隣人達としあわせなのびのび生活だった・・・

2.二番目に住んだ学生寮はオフキャンパスでブライトン海岸の目の前
その後、エレベーターでフラットが平らに広がるオフキャンパスの学生寮へ。
ディタッチドの一軒家では2階に住んでいたので階段が辛かったのだけれどその点楽になった。
買い物はスーパーまで行かなければならなくなった。
校舎からはバスで35分くらいと遠くなった。
フラットメイトもオフキャンパスへ移っていた人もいたり、知り合いの学生もそのオフキャンパスにいたので
すぐになれた。夏はブライトン海岸で資料を読んだりもできた。
結局みんな離れても最初のフラットのメンバーやその友人達とも週末には会えたし、
町に近いのでブライトンの暮らしにもなれ、
その後2001年から民間のフラットを借りて住み始めるのにはいい準備になったとも思う。

オフキャンパス学生寮の部屋や住み心地
部屋の広さ:10-12畳くらい(夏タームはヨーロッパの学生が帰国して卒論を書く場合があり、ちょうど角部屋に空きが出た)
備え付け:ベッド、クローゼット、洗面台
共有キッチン(冷蔵庫・電気コンロ・オーブン・アイロン・洗濯機・掃除機など)・
バスルームシェア(シャワーブース付き)

イギリスは南向きでも窓を開けていれば十分涼しく
町中のこのオフキャンパスの学生寮でも気持ちよく過ごせた。
洗濯機はキッチンにあるが乾燥機は地下にあるのでやや不便な場合も。
でも、なれればそれほどきにならなかった。
すぐ隣に何でも屋さん(雑誌からアイスクリームまで)
がありワンブロックでおいしいフィッシュアンドチップスもスリーブロックでピザ屋やタイ料理も。

エレクトリックカードを順番にいれて電気を使うのは同じ。
フラットと言っても別個に部屋がありその一つがキッチンというだけで、
別々にフラットを出たり入ったりマンション感覚に近い。
卒論前にはちょうど集中できると言うことはあるかもしれない。

知り合いの気の合う女子学生の隣の部屋の空を教えてもらって
ちょうどよく入れたこの同じフラットには
その友達のほかにも法学部大学院の学生もいたりして
みんなでわいわいとわきあいあい楽しくのびのび暮らした。
(トルコ人スコットランド人イタリア人日本人そして私の5人フラット)

その後2004年にリュウマチのための休学から戻った際にも
このオフキャンパスフラットへ数ヶ月すんだ。
リュウマチで休学した後だったのもあって
知り合いもいないためガールズフラットを希望しガールズフラットを紹介してもらった。
禁煙フラット、ガールズフラット、障害者のための様々な配慮
などきめ細やかに学生の希望をきいてくれる。
この寮は週で78-80ポンドくらいだったと思う。

4.その後すんだプライベートで借りたフラット
サセックス大学大学院の学生は、一年学生寮に住んだら、一年民間のフラットなどにすむようになっていて、
その後一年空けるとまた大学寮に住む権利を得る。
学生寮の場合民間のフラットより基本的に安くすめるようになっているからだ。
そこでオフキャンパスのフラットを出てからしばらく友人の住む一軒家にすみながら民間のフラットを探した。
知り合いが住むホーブのあたりをと思っていたら偶然貸し出していた民間の不動産会社があり、
そこを通じて借りた。が、それまでだいたい20軒くらい探し歩いた。
大学で紹介していた部屋貸しやフラットなどもたくさんありすてきなところもあったがすぐ決まってしまったりで
あれやこれや決まるまで結局2ヶ月半くらいはかかったと思う。

そのフラットはホーブの静かな地域にあり、とても住みやすく、広さもありとてもきにいった。
セキュリティもしっかりしていて、エレベーターがあり足の心配もない。
ブライトンまでバスで15分くらい、学校まで40分くらいだ。
2000年の11月過ぎに住み始め、年末にはクリスマスパーティも。
みんなに引っ越しを手伝ってもらいたすかった。

部屋の広さ、住み心地
12畳くらいのベッドルーム、18畳くらいのリビング(テレビと机つき)、
4畳半くらいのキッチン(冷蔵庫・電気コンロ・オーブン)
バストイレ、テラス付き。
気持ちのいい東南向き。
ご近所の方々もとてもきもちのよいかたで、住みやすかった。
マンション前には公園がありいつも早朝にはきれいな声で鳥が鳴くころ目が覚めた・・
(月650ポンド)

4.その後リュウマチや血栓症の悪化(壊疽など)の治療のため休学帰国。
日本でリュウマチ治療かかりつけの病院で扁桃腺切除や血栓治療を行い症状改善の後、2004年秋に復帰。
夏ロンドンとブライトンで数週間夏休み。
2004年7月後半くらいからオフキャンパスの学生寮のガールズフラットに約2ヶ月ほど住み、
その後、本格的な論文復帰に向け
2004年9月から大学の学生課で紹介してもらったホーブの一軒家の部屋貸し(いわゆる下宿)へ引っ越した。
以前(2000冬年から2003年夏まで)住んでいたホーブの民間フラットのワンブロック先くらいで
近所の様子がわかっていたので安心なのもあった。

ホーブのすてきな大家さんのお宅(7-8ルーム、3バスルーム3階建て)には、
そのころは3-4人のサセックスの学生が住んでいた。
3階建てだけれど2階までの階段が急でなく足が痛いときは座りながらでもあがれそうだったのと、
なによりも同じ階にバスルームがあり足が痛いときは降りなくてすんだので助かった。
とてもやさしく気持ちのいい大家さんで、たのしくくらせた。
本格的に大家さんのいる生活というのは初めてだったが(最初の2週間以来)
あれほどあたたかく気持ちよく暮らせたのはありがたかった。
大家さんもテスコにデリバリーを頼むのでというのもあって、
以前から利用していたテスコからのデリバリーも
ケバブのケータリングなども気楽に注文できた。
食料品を買いに行く暇もないときはスーパーのデリバリーやケバブや中華の出前が大助かりだ。

ときどき大家さんとチョコレートケーキを分け合ったり、
ちょっとしたときに声をかけてもらってリビングでテレビのスクラブルを観ながら
クッキーやケーキをいただいた。
夕食を作る元気のない時などおかずとパンをちょこっとわけてもらったり、
明るくさばさばっとしていて、きさくで朗らかで、さりげなく気持ちのきめの細やかな、すてきな大家さんだった。

キッチンや洗濯機などは使えないが、
部屋に電子レンジが置いてあり、小さな冷蔵庫も小さなシンク兼洗面もあるので、部屋で簡単な料理ならできる。

洗濯は近くのランドリーを教えてもらった。
意外とこれが忙しいときはすごく助かった。
ランドリーの人に洗濯物を昼前に渡してお願いしておけば
午後遅くに学校から帰るころには乾燥してたたんだ状態で渡してくれる。
(値段は忘れたがそれほど高くない。
量によるが洗剤代が2ポンドにプラス3-4ポンドくらいだったか?)
気に入った洗剤があればその洗剤をおいておけばそれで洗っておいてくれる。
とても助かる。
(身近なものはたいていはバスルームで洗い
部屋のセントラルヒーティングのところにかけられる干し具でかわかしたが寝ている間にすぐ乾いた)

いまでも、かっこいいおばあちゃん大家さんが懐かしい。
元気でいてほしいと思う。

部屋の広さと居心地:
部屋は14畳くらい
ミニミニキッチン付き(電子レンジと冷蔵庫)
机、本棚、テレビ、セントラルヒーティングあり。
同じ階にバストイレシャワー(シャワーブース別)あり。

本当に気持ちよく暮らした。
休学後、再びイギリスに戻って、
リュウマチでくずれやすくなった肋骨を雪の日
傘を差していただけで骨折していたりもして(帰国後判明)、たいへんな時期だった。
あの最後の数ヶ月間、がんばれたからこそ修士論文を書き上げ提出することができたと今でも思う。

あの時期、
大家さん(大家さん一家)の明るさ、きめ細やかさ、ほがらかさ,気遣い、やさしさがあったから。
ありがとう、ディディ、みなさん。

(週85ポンドくらい)
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