近況

近況
2000/2005英国サセックス大学法学部修士卒 冨田麻里(7thclouds) 愛犬びすけと東京新宿区早稲田町に暮らす 51歳 職業 英訳 現在週3日公務員非常勤職員

2010年8月8日日曜日

映画「ノッテイングヒルの恋人」の舞台となった街をイギリス到着数日で訪れた・・・・でふとお昼を食べるのに入ったのは・・・?

私は結構人見知り?というか町みしりというか?手掛かりがないとなんとなく落ち着かないほうなのかもしれません。
2001年夏家族の転勤で少し住んでいた福岡。慣れるまでは、ついつい、阪急のオーバカナルや岩田屋のキハチカフェでのんびりしたりしてました。なれるも何も、イギリス留学中のあいまだったので、その合間に福岡観光してすぐイギリスへ戻ったのですが。

さて、イギリスに生れはじめて訪れたのは、サセックス大学法学部大学院から合格通知をもらって、10月からサセックス大学法学部大学院で学ぶことに。
法学部修士課程向けイントロコース2週間(公法・私法合同クラス)の為早めにヒースロー空港に降り立ったのは1999年9月の中旬。
ヒースロー空港の地下が工事中でなんだか中央バス停まですごく遠い感じがしたのでとりあえず成田エキスプレスみたいな響きのヒースローエキスプレスのほうへ。ヒースローのあの地下道に慣れてしまうとヒースローエキスプレスの改札へ左におれずにあと150メートルかそこら先へ行くと右側に少し暗いけど地上の中央バス停へのエレベーターが2機あらわれるのですが・・その100-200メートルがあの時当座の荷物を大きなスーツケースにつめてヒースローに降り立った私には(そうでなくても工事中の地下道)どれだけ先かと思われました。たとえ”express"がパディントンまでしか行かないとわかっていても、ブライトンと反対側行きでも、日にちは余裕があったのでとりあえずという気持ちもあって、パディントン行きのライナー(ヒースローエクスプレス:下記*リンク参照のこと)!ま、考えてみれば、ブライトンに住む限り乗る必要が全くないエキスプレにこの時のってみてよかったかなとも。速くて快適。ブライントンが日本でいえば逗子葉山だったので南に住んでる人には要のないエキスプレスなだけにこれが最初で最後のヒースロー空港→パディントンへのライナー乗り。その後はいつも右に折れてそっけない銀色のエレベーターに乗り地上に出てブライントン行きのバスを待つ→あの懐かしいブライトンバスの停車場へつく→親切なタクシーでドミへフラットへあるいはDD(大家さん)のところへ帰るというパターンに。時には友達に迎えに来てもらったこともありましたっけ。
とりあえずB&Bを地球の歩き方でしらべておいて確か駅で電話で予約して(わりと思っていたよりは駅から近くだった)大きな荷物をレンガの道をごろごろひいてB&Bへ。
ついてなにげにくつろいでテレビをつけるとアメリカのアニメsouth park が。。。ははは。
夕飯は近くのバーガーキングで!当時高田馬場のバーガーキングによくいっていたので、なんだか高田馬場にきたみたいだなーとおもったら玉ねぎがあまりたくさんはいっていなくて、なんとなくX▲×▲みたなかんじで。イギリス人はあまり玉ねぎとかにおいのきつい野菜を生で食べる習慣がないみたいで、それでかなという気が後からしましたね。で、次の日結局ノッテイングヒルまでお散歩に行ったんです。パディントンからすぐなので。あ、そうそう、パディントンベアのパディントン駅だからいってみたかったというのもあるかもしれませんね。さあ、ノッテイングヒルの駅に降りてみると、すぐに、おお本屋があるではないか、でした。が、割と絵本系の本屋さんで、かわいいかんじで、でも、なかなかなごんで、へへノッテイングヒルで本屋に入ったぞ(古本屋って感じじゃなく町の駅前本屋ではあっても)という感じで、おさんぽしながら(蚤の市でこの町は有名でその日もそうでしたから町は賑わっていまいた)なにげに映画「ノッティングヒルの恋人」(*http://www.imdb.com/title/tt0125439/)
のあのラストシーン、ヒューグラントとジュリアロバーツが座っていたベンチのある”公園”をさがしてしまいました。が、ここいら辺かなーというあたりには特に、"公園”はありません。そのかわり?近所のおじさんに「あそこは"private(個人の邸宅など立ち入り禁止の中庭などのこと”なエリアだから一般には入れないよー」とおしえてもらって、なーるほどねー、と私納得。「ノッティングヒルの恋人」にまつわる"公園”について観光客におしえなれた?親切なオジサンにcheersとお礼を言ってそのあたりをはなれました。結構夕方で森のにおいがたちこめるノッテイングヒル。たとえずっといくつも続くお庭のむこうにあの「公園」があってもなくてもなんだかうれしいようなかんじの森が続きます。ちなみに、イギリスは日本でいうところの戸建がかなりのひろさの庭の集合体に向けてたっていることがよくあります。3階建て6LDKがずらり横一線に並んでいる場合もありますが、一方、ひろーーーーい各戸の中庭と共有部分のひろーい芝生の中庭を囲んで二戸建てがずらりとまるしかくにぐるりと中庭を囲んで並んで建っている。なので、後になってみるとあの庭も中庭共有部分だったのかなーという気もします。
ノッティングヒルへいってみるとわかりますが、お店屋さんとかはわりとなんというかアバンギャルドというかヒップなかんじのすこし変わった骨董屋さん(下北沢みたいな?)の集まる通りが何本もあります。そのような通りはまさにいわゆる庶民的(なのは蚤の市でイギリスの観光客やヨーロッパ中の観光客がかなり集まるからでしょうか)なかんじです。一方、街全体は緑の森に囲まれているかのようにどこまでも緑の森の壁が続くのです。つまり、その向こうはそのような民間のいわゆる住宅街というかようするに邸宅お屋敷の屋敷、つまり、広い中庭を大きく囲んで建つ10LDKセミディタッチドハウスやさらに一軒家あるいはフラットが10-20戸入るしっかりした石造りの5階建てのアパルトマンが取り囲む中庭と続く森がかたまりで緑地壁になってまさに街そのものを作っているのです。
にぎやかなノッティングヒルとその静けさは、うまくあっていて、邸宅の緑の壁も人々の庶民のざわめきも別にとくに対立していない。そいういうところが、イギリスの良さかと思いますね。
あの映画はあの映画の女優さん(ジュリアロバーツ演じるところの)と本屋さん(ヒューグラント演じるところの)のお話だったけれど、別に本屋さんは本屋さんの生き方をそのまま女優さんに自然に伝えそこからあの女優さんはwell, life is not bad ななにかを感じる。あの映画はすごく、イギリスだと思うのは、本屋さんも女優さんも同じ所に立っている。down to earthという言葉をいつもイギリスにいると感じるのは、そういうところだ。もちろん邸宅と蚤の市、街の構成要素としての様子は違う。けれども、それはたまたまそのように生まれてきたからそのまま生きていてどちらも不満を持っていない。どっちも大変な人生だよね、というわけだ。そこいらへんはノッテイングヒルの恋人たちにあらわれてもいる。つまり、あの映画で大事なのは、どっちも大変だよね、な視点だ。つまり、有名女優さんはたいへんだというよりも、僕も一生懸命生きていて、あなたも一生懸命生きている、どちらの人生も同じように意味があり意義があり趣があり、一生懸命であり、大切でいとおしい人生なのだ。どちらの人生もというところに、あの映画のまさにdown to earthなところがあるといえる。そこに映画のなんともいえない、いとおしさがある。
(かなり後日、あの公園のようなところはホテルの中庭として公開しているかのようにイギリスのホテルのhpで読んだがはたして当時はどうだったのか?とりあえずその時ノッテイングヒルの街で街の観光客に教えてくれていたオジサンは1999年10月頃はprivate なので入れないよと教えてくれたしなんとなく私だけでなくイギリス人も探して聞いて回っているらしかったが・・・ま、ホテルの中庭もprivateな中庭と言えなくもないですが・・・)
さて、話は前後するが、そのノッテイングヒルの駅で最初に入ったお店は、日本で行き慣れた、(アメリカDCで行ったときは感動でいつかシアトルの本店に行ってみたい)スターバックスだった、のは、なんとも
わたしなとりあえずの落ち着き方だった。でも、何か食べようと思ったら、メニューの最初のほうにあったのは、あのコネックスサウス(*ロンドンとブライトンをつなぐ郊外列車コネックス・サウス・イースタン(Connex South Eastern)とコネックス・サウス・セントラル(Connex South Central)社の路線総称名。今は仏コネックス社のフランチャイズはなくなって会社名は変わっている)でもワゴンででてくるBLTベーコンレタストマト、さすがサンドイッチの国のスターバックスだった。

その後ノッティングヒルは留学先サセックス大学の寮に落ち着いた後、夏のにぎわいのころ、カーニバル開催時に再び訪れた。今度はのんびりノッティングヒルならではのヒップなかんじのカフェにも立ち寄った。かなり混雑していて席に着くまでにずいぶん並んだけれども・・・たのしいにぎわいだった。

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レファレンス(ご参考まで)

*ヒースローエキスプレス:
ヒースロー空港から乗ったのはヒースローエキスプレス
ヒースロー空港からは、本文中にも書いたように中央バス停からのたくさんのバスがでている。
また、ロンドンの各ホテルへはタクシーでもバスでも45分くらいだ。


*蚤の市の雰囲気はこんなかんじ・・・(ポートベローロード)
http://en.wikipedia.org/wiki/Portobello_Road
*You can be there, on 30th August 2010! 今年のノッテイングヒルカーニバルは8月30日
まだ間に合う!http://www.thenottinghillcarnival.com/
*ノッティングヒル・ゲート駅 http://ja.wikipedia.org/wiki/ノッティング・ヒル・ゲート駅
*パディントン駅:http://ja.wikipedia.org/wiki/パディントン駅
*パディントン駅からノッティングヒル・ゲートまですぐだった:
ディストリクト線ですぐだったので:http://ja.wikipedia.org/wiki/ディストリクト線